素顔のキューバ革命
丹羽昌一 著
千代田 永田書房、1974年初版
●内容
カストロが指導する革命は、これまでなぜか現実から遊離した、きわめて一方的な形でしか紹介されなかった。
外交官として現地生活6年間の著者が、自らの体験に基づき、雄渾の筆致で描く「キューバ革命」の実相。
●目次より
はしがき
プロローグ(日本人のキューバ革命観)
革命戦の展開
反バチスタ勢力間の角逐と結束
バティスタ政権崩壊の真因
後半戦当時の国内情勢
革命の急進化と粛清
革命直後の政情とカルドナ首相の辞任
戦犯裁判とカストロの訪米
農業改革推進と五閣僚の辞任
ディアス空軍司令官の亡命とハバナ空襲事件
ウルティア大統領の追放
マトス司令官の逮捕とシエンフエゴス幕僚長の失踪
書記経済政策の蹉跌と企業国有化
報道の自由の抹殺
国民生活の実情
鉄壁を誇る軍事力(軍隊と民兵)
国民を監視する諜報網(革命防衛委員会と秘密警察)
裏切られた農民たち
労働者階級の今昔
青少年層と教育
世相と人心の内側
亡命者の長い列
エピローグ(革命か自由か)
ほか
●状態
帯付き。
主に表紙(特に内側)に水濡れ跡のようなシミがあります。
本体にも若干影響しているような固さ・歪みが感じられますが、
紙面中身には影響なく、読むには何ら支障ありません。
書き込みもありません。