ドイツのマウスピース専門メーカー、ブルーノ・ティルツ社のトランぺットマウスピース「7C」、シルバープレート(銀メッキ仕上げ)です。
ボディには「Bruno Tilz Neustadt / Aisch 7C」という、ドイツらしい繊細な刻印が入っています。
ティルツのBAKOモデルは2023年3月から20%以上大幅に値上げされて、現在 定価 11,000円で販売されています。
ティルツのBAKO Model(バコ・モデル)は、ヴィンセント・バックの工房がニューヨークのマウントヴァーノンにあった時代のマウスピースを元にデザインされています。
古い「BACH」の「KOPIE(copy)」ということで「BAKOモデル」というネーミングだと思います。
作りにアメリカや日本のメーカーとは違う、独特の繊細さが感じられます。
BAKOモデルは発売以来非常に評価が高く、現在のV.バックのマウスピースとも、また古いV.バックのマウスピースとも微妙に異なる点があります。
演奏する方からするとマウスピースの選択肢が増えてうれしいです。
TILZ「7C」のメーカー発表の仕様は、
リム内径 16.5mm
リムの形状 フラット
ボア(スロート) 3.6mm
カップの深さ M(ミディアム。標準的)
となっています。
V.バックの「7C」に近いサイズではありますが、いくぶん異なる点もあります。
リムはV,バックの7Cに比べるとフラット気味です。V.バックの7Cはラウンド気味の形状なので好みが分かれるところですが、ややフラットなリムが好きな方にはこのティルツの7Cはしっくりくると思います。
リムからカップにかけて少し落ちたところに割とはっきりとしたエッジがあります。
唇への感触がとても良く、高音域などで唇に少しプレスした時に絶妙に引っ掛かって演奏しやすい素晴らしいリムです。
リムの内側エッジからカップにかけて「えぐり」が少し多めにグイッと入っています。
リムの内径サイズ以上に音量や音色が豊かになるよう、カップの容量を増す配慮がなされていると同時に、バテてきた時に唇がカップ内に触れないようにもなっています。
カップはV.バックの7Cよりもわずかに深めになっています。
スロートの入り口付近はそんなに広くなったりはしてません。適度に輝かしい音色になるよう、バランスが取られているように思えます。
バックボアも現在のV.バックの7Cよりもやや広めになっているようです。
シャンク先端も薄めで繊細な仕上げになっています。
サウンドは豊かさと輝かしさを兼ね備えていて、ダイナミクス(音量)の幅も広いです。
クラシックからジャズ、ポピュラーミュージックまで、演奏する音楽のジャンルを問わない多様性を持っています。
オーケストラ、吹奏楽からビッグバンド、ジャズコンボまで、演奏形態もオールマイティに対応できるマウスピースです。
吹奏楽部の中高生が使うのにも、非常に良いマウスピースだと思います。
リムのサイズ的にも高音域が出しにくかったり、長時間の演奏ですぐにバテることのない、良い意味で中庸のサイズのマウスピースです。
見栄を張って大きすぎるマウスピースを使って苦労するよりも、この程度の大きさのマウスピースを使って余裕をもって演奏した方が、良い結果が得られる方も多いと思います。
外観のデザインもV.バックのマウスピースに非常に似ているので、他人から「変なマウスピースを使ってる」と思われることもありません。
唇に当てた感じや音色はV.バックのマウスピースとはけっこう違って、良い意味でヨーロッパ的(ドイツ的)な感じもします。
全体に非常に良い状態を保っています。ところどころ極わずかな小キズが見受けられますが、よく見ないとわからないほどでほとんど気にならないと思います。全体の銀メッキの状態も極上で、美しく光り輝いています。
リムからカップ、スロート、バックボアからシャンク先端まで、とても丁寧に製作されているのがわかります。
マウスピースの表面とカップ内からバックボア、シャンク先端まで、綺麗に洗浄して適度に磨いてありますので、汚れなどの心配のまったくない清潔な状態にしてあります。
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基本的にはポストに投函されるようですが、ポストに入らない場合は配達員の方からの手渡しになるので安心です。
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