1975年(昭和50年)12月24日に国鉄最後の旅客列車がC57135の牽引によって華々しく執り行われ、営業仕業としては、39679によって1976年3月2日を最後に姿を消しました。その後、全国各地に保管を控えた最後の蒸気機関車達が追分機関庫内に手厚く保管されていましたが、同年4月13日に火災が発生し、後継として新製配置なったばかりの8両のディーゼル機関車、5両の蒸気機関車(D51形4両、9600形1両)もろとも焼け落ちてしまいました。このネガは焼失後に追分機関庫を撮影した貴重なものとなります。庫外には保存対象外で解体待ちだった機関車が数両残っており、それら命拾いした機関車達が代替えとして全国に保存されました。苗穂工場最後の全検機だったD51603も上野の国立科学博物館に展示保存されるはずでしたが、機関庫とともに焼け落ち、今は京都の嵯峨野駅前の「19世紀ホール」前頭部のみ保存されています。ネガの状態は悪くないと思っています。なお、黄色のスプレーは、画像の二次使用防止のため、画像上で処理したものですから、実際の現物にはありませんのでご安心ください。