今回の「組子細工」の豆皿トレイはお料理はもちろん、それぞれの器を引き立てるめい脇役として、きっとご満足いただけると思います。
「組子細工」は小さく切り出した木片を用い、釘を使わずに組み合わせて美しい幾何学模様を描く伝統工芸です。江戸時代になって一気に進化し、その模様に家族の幸せや子孫の繁栄という願いを込め、縁起を担いだようです。
今回、組子細工といった日本の伝統工芸に触れることから、今も昔も人々の切実な願いは変わりがないことに気付かれることでしょう。また、最近では縁起物の模様ということで、お祝いの贈り物や結婚式の引き出物等にそっとそえる一品ともなっています。
【胡麻柄に込められた思いや意味】
胡麻の世界的な生産国は、主としてアジア・アフリカ・中南米諸国で99%を占め、日本の生産量は極小(0.1%以下)でそのほとんどは鹿児島県の喜界島だそうです。
日本に胡麻が伝わったのは縄文時代だといわれています。仏教が日本に伝来し、肉食がタブー視化された時代、胡麻は肉に代わる高タンパク源として日本人の食生活を支えていたようです。
また、胡麻は大変健康に良く不老長寿、長生きの薬として用いられてきたことから、お客の健康と長寿を祈る意味からも、飲食店、レストラン等でも広く好まれています。
【胡麻模様誕生の背景】
「腹が減っては戦ができぬ」という、当時の武士と食事の関係を表現した諺があるように、戦時下の武将の大切な栄養源として胡麻を用いた団子で力をつけたようです。
鍋島藩の武士の正装である裃(かみしも)の柄に用いられていた胡麻模様の発見によって、歴史の中に埋もれかけていた鍋島小紋は産声をあげることになります。
興味深いのは胡麻の実のことを鞘(さや)と言いますが鍋島小紋の紋様は、鞘の横断面です。つまり、佐賀で栽培されていた胡麻は、一般的な胡麻と、この鞘の形が違うところです。今回出品した組子の胡麻模様は鍋島藩特有の鍋島小紋の胡麻に近いデザインとなっています。言い換えれば鍋島藩の胡麻でなければ、この模様は誕生していなかったかも知れません。
余談ですが、「おくら」の切口にも似ていますね。
【麻の葉柄に込められた思いや意味】
食物の麻をモチーフにした「麻の葉」模様です。麻の葉は丈夫で葉が真っ直ぐに成長することから、子どもの成長を祈願する願いが込められてきたようです。
特に子どもの産着や浴衣にこの模様をよく見かけますが、最近ではホテルや旅館のロビー、料亭・・・等の壁面にも大きな組子が飾られているのをよく見かけるようになりました。
【麻の葉模様に込められた思いや願い】
食物の麻をモチーフにした「麻の葉」模様です。麻の葉は丈夫で葉が真っ直ぐに成長することから、子どもの成長を祈願する願いが込められてきたようです。
特に子どもの産着や浴衣にこの模様をよく見かけますが、最近ではホテルや旅館のロビー、料亭・・・等の壁面にも大きな組子が飾られているのをよく見かけるようになりました。
* 材 質 天然ヒノキ+天然杉(外枠)
* 縦 約146mm
* 横 約403
* 高 さ 約17mm
* 重 さ 約152g
【事前にご理解いただきたいこと】
〇 天然の木材ですので、木目や色合い等
が一つ一つ違うことや、小さなささくれ
や木の節が見 受けられるものもありま
す。
〇 天然木ですので長時間直射日光にさら
さないようにしてください。
〇 天然木の美しさや手触りを楽しんでい
ただくため、無塗装としていますので汚
れが付着した場合はサッと水洗いしふき
取ってください。
〇 なにぶん素人のハンドメイドですので、
ところどころに木々の組み合わせ部分に
隙間が見られる場合がありますので、ご
承知おきください。
〇 交渉中であっても、先に購入された方
が優先となります。